諸君 私は小説が好きだ
諸君 私は小説が好きだ
諸君 私は小説が大好きだ
恋愛小説が好きだ
ミステリが好きだ
SFが好きだ
ファンタジーが好きだ
ホラー小説が好きだ
官能小説が好きだ
ナンセンスが好きだ
ハードボイルドが好きだ
純文学が好きだ
学校で 通学路で
自室で リビングで
電車で 飛行機で
トイレで レストランで
公園で 図書館で
この地球で読めるありとあらゆる小説が大好きだ
言葉をならべただけの無意味な文章が睡魔と共に襲ってくるのが好きだ
ブルトンの『溶ける魚』を徹夜して読む時など心がおどる
外の紡ぐ格調高い文章が頭のなかで見事にイメージを結んでいくのが好きだ
涙目で豊太郎に寄りかかるエリスが赤面して飛び離れるシーンなど胸が焦げるような気持ちだった
本棚にそろえたラノベのシリーズを適当に抜き出して読むのが好きだ
多忙な時に息抜きにと既に読んだことのあるラノベを何度も何度も読むのなど自分がバカじゃないかと思える
高飛車お嬢様のマチルダがだんだんジュリアンの気を惹くためになりふり構わなくなっていく様などはもうたまらない
妊娠したマチルダをものともせずにレナール夫人への愛を貫くジュリアンも最高だ
それまで恋愛なんてしたことのないレナール夫人が背徳感を覚えながらもジュリアンと身体を重ねる時など絶頂すら覚える
安楽椅子探偵に自分の考えを滅茶苦茶にされるのが好きだ
俺が必死に考えて思いついたトリックを探偵が一言で切り捨て馬鹿にする様はとても悲しいものだ
天才的な探偵に知恵比べでボロ負けするのが好きだ
白痴のように二流のミステリ作家のトリックを見抜けないのは屈辱の極みだ
諸君 私は小説を聖書のような小説を望んでいる
諸君 シリコンに参加する諸君
君たちは一体何を望んでいる?
更なる小説を望むか?
息つく暇もない糞のような小説を望むか?
創作意欲の限りを尽くしゴミのような商業作家をものともしないアマチュア小説を望むか?
よろしい,ならばシリコンだ
我々は満身の力をこめて今まさにペンを握ろうとしている
だがこの暗い闇の底で半年もの間堪え続けてきた我々にただの小説ではもはや足りない!!
最高の小説を!!
一心不乱に読める小説を!!
我らはわずかに十数人 二十人に満たぬゴミに過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総力二万と一人の作家集団となる
我々を認知の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ覚えさせよう
連中に恐怖の味を知らせてやる
連中に我々のペンの力を知らせてやる
天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを知らせてやる
二十人のアマチュア作家で世界を燃やし尽くしてやる
新Silly Letters Contest 始動
「無名のアマチュア作家より 全シリコン参加者へ」
目標 シリコン大賞!!
第二次シリコン 状況を開始せよ
征くぞ 諸君
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