今年もそろそろあの季節だ。
裏庭の桜が咲く、それも限りなく純粋な”白色の桜”に—


 この店は魔法の森の端、それも人里寄りの境界に建てた。
僕の力を生かして人と妖怪の双方に利をもたらす場所と地として選んだ場所ではあるが、
どうも人里からは遠すぎて、妖怪達の住処からも中途半端な距離となってしまったらしい。
おかげで客足は限りなく少ない、でも後悔はない。とても静かで自慢の商品を愛でる場所としては
丁度良いからだ。それに面白いじゃないか、人間にも妖怪にもなりきれない”半妖”の店に
人と妖怪の境界上という皮肉の効いた場所は他にあるまい。

 境界とは知識の分け目だ。そもそも生き物(妖怪を除く)が生まれて初めて世界を見た時から
身の回りを理解することはない。産湯も母の手も自身の体でさえも、それらが一つの物として見える。
成長の過程で動くものと動かないものを知り、それらの名前を母から或いは父から教わって
世界を細分化していく。そうして一つだった世界は名前を得て初めて別物と認識される。
つまりは境界が作られる。
 簡単な例として家屋の天井を考えよう。天井の無い家屋はない。小さな子供は天井を
どのように見るだろうか?いや、天井は天井であり他の何物でも無い。しかし大人は違う。
天井には梁がある、太い梁、細い梁、装飾を施した梁、様々な形態があれどそれは天井とは
役割が異なっていることを知っている。天井という一つの世界に建築という知識を以って
天井と梁の境界が生まれる。だから境界は知識から作られるのだ。
 この幻想郷を包むという結界も常識の壁であるため、簡単に行き来をする事はできない。
だが物事に例外は付き物だ。外の世界の人間が何らかの原因で幻想郷に入り込むこともある。
更に常識以前に知性を持たない道具、特に外の世界で忘れられた道具は
結界が曖昧な場所によく流れ着いてくる。例えば無縁塚だ。
無縁塚というのは元々、無縁仏の埋葬場所であった。だが妖怪に人間の数が管理されている
この幻想郷で無縁仏と呼ばれ得るのは外の世界から迷い込んだ外来人が殆どである。
外の世界と繋がりの深い人間が数多く死者として存在する場所。その意味する所は単なる墓地に留まらない。
死者の住まう冥界、あるいは外の世界にとても近しい場所と化し、どちらの世界にも
繋がりやすくなるのだ。その為この地の境界は薄く、人間には危険だと言われている。
 でも、だからこそ、外の世界の進んだ道具や妖怪の原理で動く貴重な道具が
豊富に”仕入れられる”場所でもあるのだ。仕入れたものは当然売る。
そんな可惜物を集めた古道具屋が僕、森近霖之助(もりちかりんのすけ)の家であり店でもあった。

 書き掛けの出納帳を閉じ、くぅーっと背伸びをしてみる。
店番の都合上により外出の機会は少ないが帳簿と長い時間話し込むのも体の節々が痛む。
目を休めようと遠くの景色を求めた視界に裏庭の桜が映った。
窓枠で切り取られたその絵画は枝を微かに白く染めている。例年の咲き具合と比べると
まだ一分咲きといったところだろう。
普通の桜よりうちの桜は白い。そもそも何故普通の桜は桜色なのだろう。桜の色は紅と白を混ぜた色だ。
紅は血の色、原初の生命を示す色
白はそもそも色が無い。唯一何色にも染まる事のできる、つまり無の色だ
だから紅白の境界は言わば生と無の境界、それは生命の始まりを意味する。
一年の始まりを飾るに相応しい色である。
 元来、桜には魔力がある。人を萃めて騒いだり物思いに耽らせる力が。
かつての桜好きな高僧が桜の下で死にたいと詠んだように桜は人を呼び寄せては殺し、
その骸から命を吸い取る。そして血の色を得て更に翌年紅い花を咲かせては人を萃める。
だがうちの桜は白い花を咲かせる。
白い桜という珍しさに紅白の巫女を始めとした多くの人が集まってしまうのは皮肉なものだが。

 ッカランカラン——
おや、来客かな?と戸口を見たがそこに人影は無かった
「染井吉野は最初から白くはなくてよ?咲き始めの桃色が徐々に色を失っていくから
 満開の頃に白く見えるのですわ。」
背後からかけられた声に思わず振り向いてしまう。
勝手口の方から不吉な笑みを浮かべた妖怪少女が日傘を携えて現れていた。
「でもここの桜が白いのは他の理由も持っているようですが…」
「いい加減玄関から入る事を覚えてくれないか?そこが裏口なのは分かっているだろう。」
「だから呼び鈴を鳴らしたじゃない、呼び鈴の目的は店主に来店を知らせるためでしょう?」
この少女の姿をした妖怪、八雲紫(やくもゆかり)は外の世界の商品を仕入れる僕とは訳あって
望まぬお得意様となっている。外の世界と自由に行き来する彼女はあらゆる境界を操る力を持っている。
境界を操作するという事は深い知識と優れた慧眼を以って万物を歪める事が出来るという事。
離れた空間の境界を繋げて移動する事など造作もなく、境界の創造さえも行う彼女の力は神にも等しい。
知識を披露しては相手に理解を求めない人を喰ったような話し方をする彼女は苦手の一言で言い表せない。
「毎年この味気無い桜を見て飽きないのかしら?」
「…珍しくて好いじゃないか」
「普通の桜も見に行かない引き篭もりの癖に。」
「人並みに花見くらいはするさ。」
「ほんとにここの桜は白いわ。”何も埋まっていないから”」
「屍体、かい。普通はそんなに埋まっているものなのか?」
「そもそも土自体が屍体で出来ているのです、でも…そうね。人の形をした屍体はここには無いわ。」
うちの敷地にそんなほいほい埋まっていてたまるか。
「知ってる?紫の桜。無縁塚の桜は紫色の花を咲かせるのです。そして紫の桜は
 人間に罪を思い出させる。そうして土に罪を積もらせてはまた紫に咲くのです。これが循環。」
「見たことはある。あまり近くで観察したことはないがね。」
「紅い桜もまた循環する、血は人の躰を流れ、死して根に吸われ、花になり、そして——」

 屍体を埋めたくなる程度の狂気を発現させる。」

「……それは自殺かい?それとも他殺かい?」
「さぁ、どちらでしょうね」
この妖怪は恐ろしいことを実に楽しそうな顔で言う。
「それで、そんな事を僕に話してどうするんだ?」
「あなたは人を萃める白い桜が気に入っているのでしょう?」
陳列棚の蓄音機を撫でながら歌うように彼女は言う。
「私は気に入らないわ。」
振り向き様に扇子を突きつけた彼女の紫の瞳が僕を真っ直ぐ射抜く。
「だから私が染めてあげるの。ここの桜を、鮮やかに濃く!」
窓から入る日光はいつの間にか暗い、その中で彼女の瞳は妖しく光り輝いているように見えた。
「それはいったい——」

 ——ッカランカラン
「ふーっ、今日は寒いなこーりん!未だに翁草も咲かないぜ!これじゃ桜もまだまだ…
 ってあれ?紫じゃないか。なんでお前がいるんだ?」
「霖之助さん?頼んでいた大幣の修理を…あら、紫も来ていたの?」
今度の呼び鈴は間違いなく来客を告げた。玄関には黒白の魔法使いと紅白の巫女が立っている。
僕に迫っていた狂気は刹那の間に霧散し何事もなかったかのように笑顔で二人に笑いかけた。
「ねぇ、霊夢。博麗神社の桜はここと違って綺麗な薄紅色ね。」
「え、桜?うちの桜の下には五十年ものが埋まっているってあんたの友達が言ってたわよ。」
「あらそれはそろそろ消えてしまうわ。六十年も経てば桜に大体吸われてしまうもの。」
「六十年か、閻魔といいお前といい、ほんとその数字が好きだな。まぁ人生も六十年だが。」
「日月星の三星、春夏秋冬の四季、暦の五行が揃って一巡するのが六十という数字です。」
そうして紫は扇子を閉じ、その先端で中空に弧を描く。何もない場所に無限地獄を思わせる闇が広がる。
「さて、私はそろそろ桜の肥料を探さなくては。御機嫌よう、満開の頃にまた来るわ。」
空間のスキマを開いた不吉な少女は不穏な言葉を残して消えていった。
「相変わらず何考えてるのか分からない奴ね。」
「こーりんはあいつと何話してたんだ?」
「…僕にもよく分からん。」
どう考えても不穏な事を言っていたようだが僕には関係のない事だ。

 ——そうして桜が三分咲きになった頃。更に不吉な少女が店に現れた。
どこかふわふわした雰囲気を纏った深淵の令嬢。帽子についている三角頭巾を除けば誰もが
そう思うだろう。霊夢と魔理沙から異変解決の武勇伝を自慢されている僕だから分かる。
西行寺幽々子(さいぎょうじ ゆゆこ)。冥界にあるという広大な屋敷に住まうあの世の住人だ。
「いらっしゃい、あなたは亡霊の姫君かな。何かご入り用ですか?」
人と妖怪を相手にする僕の店に亡霊の入店を断る理由は無かった。
「花見に使えそうな重箱はあるかしら?桜の文様が入ってると嬉しいわ。」
「重箱なら確かに季節の物が入ってますが…なんたって桜の名所だって話の冥界のお嬢様がうちに?」
「ふふ、本当はね、ここの桜を見に来たの。まだ満開にならないかなぁ、なんて。」
ガタッ
数日前の出来事が脳裏をよぎる。亡霊、桜、満開。点で繋がる線の延長に彼女はいた。
「君は…あの境界の妖怪とはどういう関係だい?」
「紫なら私の親友よ、800年くらいの付き合いかしら?」
「君は、君達は何を企んでいるんだ!!」
「私達は珍しい桜が鮮やかに咲く姿を見たいだけよ」
「ここの桜は白いじゃないか…」
そう言って窓の向こうを指さす。窓から見える純白の桜は春の木風に揺れていた。
「君に売るものは無い…頼むから帰ってくれ…。」
「ふふっ、あらあら、嫌われてしまったのね」
「………」
「それでは花見の頃にまたお邪魔しますわ」
そうして二人目の不吉な来客は出て行った。
確かあの亡霊の能力は、そう、死を操る程度の能力。生きとし生けるものを死に誘う力だ。
境界の妖怪と共謀してうちの桜に何かしようとしているのは明白なんだろう。
問題は”何をしようとしているか”だ。
桜、鮮やかな色、死を操る力、まさか…埋めるのか?人の形をした養分を。あの桜の下に。
そんな事を知っても僕にはどうしようも無い。僕程度の力では紫にも幽々子にも敵わないだろう。
不幸な養分が誰かは知らないが僕は妨害どころか傍観しか出来ない。
非力な者には何も変えられないだろう。強者の思惑も、弱者の運命も。

 ——そうして何も出来ずに数日が過ぎて、幻想郷がますます春めく頃、
訪れた三人目の不吉な客は紅色の悪魔だった。
「お邪魔するわ、ここの桜はもう五分咲きといったところかしら?もう少しで満開になりそうね。」
「君は西洋から来た吸血鬼なのに日本の桜を愛でるんだな。」
「郷に入りては虎子を得ずって言うじゃない。」
「日本の虎は中国由来の話にしか登場しないよ。幻想郷に入っても野生の虎は得られない。
 それで今日は何用かな?この時期の紅茶ならカモミールティーがお勧めだよ。」
目の前の小さな吸血鬼は紅茶を好んで飲む。いつもは従者が買いに来るが本人が来るのは珍しい。
お得意様として良い物を売って懇意になろう。確か高級な物がこの戸棚に、
「うんにゃ、今日はここの桜の様子が気になって来ただけだよ。」
茶缶を探す手が思わず止まる。
「この服はね、桜の花びらで染めた紅色なんだ」
「………」
「桜の魔力と血の魔力で染めた紅いドレス。極東の吸血鬼には相応しいと思わない?」
血の魔力…
「…君は、君まであの妖怪に何を言われだんだい?」
「ここの桜で鮮やかな色のドレスを染めることが出来るから様子を見て来てって言われただけよ。
 でもここの桜は真っ白ね、白い布地を白く染めても意味が無さそうね。」
「…きっとそれは境界の妖怪に騙されたんだろうな。うちの桜は今も昔これからも白い花を咲かせ、」
「今まで白かったから今年も白いとは限らない。何か肥料が足りなかっただけかもしれない。
 エビも蛸も茹でると紅くなる。死してその屍体を紅く染めるんだ。」
「き、君らは一体何を考えているんだ!!」
「おや、そんな事とっくに分かっているんじゃないの?」
無邪気に、愛しそうに吸血鬼は紅いドレスを弄っている。
「君達の目的は何だ!?何がしたい!」
「私はただ、珍しい桜が見たいだけさ。それ以上でも以下でもない。目的を達成する為ならば
 どんな手段だって私は用いるさ。ま、知らない方が良いと思うけどね。」
「君らが何をする気か僕は知らないが、知らないから関係ない。頼むからもう来ないでくれ…」
「そうかい、では今日は帰るよ。ここの桜の下の宴会を楽しみにいるよ。
 この私レミリア・スカーレットがね!」
 ——バタン、カランカランッ
屍体?紅い桜?そんなの僕にどうしろというんだ。何が起きても僕に彼女らを止めることなんて
出来やしない。境界の妖怪のような智慧も無ければ亡霊姫の様な力も無い、悪魔に敵う膂力だって
持ち合わせちゃいない。そんな事を僕に教えてどうなるんだ、馬鹿馬鹿しい。
裏庭の桜を眺める。綺麗な桜は何も知らない生娘のように白い花を増やしている。今はまだ。
「僕にはどうしようも無いんだ。」
やや乱暴にカーテンを閉め、採光窓を失った店内は少し暗くなった。


 そうしてまた数日が過ぎて——
「御機嫌よう、ここの桜はとうとう満開になりました。外では鮮やかな花が桜を彩っていますわ。」
「君か…」
境界の妖怪が奥の部屋から出てくる。入り口から入って欲しいなどとは言える気力も最早無かった。
「ふふ、窓を閉め切って…桜を見るのが怖いの?白かった桜は鮮やかに咲いていますわ。
 あなたもご覧になっては如何でしょう?」
「何故だ、何故こんな事をした。」
「愚問ね。最初に言ったはずよ、”私は白い桜が気に入らない”と」
「な……」

—バタンッ!!
「こーりんいるか?ここの桜が綺麗だって紫に聞いて花見に来たぜ!
 見たか?あのすごい花の色?」
「魔理沙!?」
「皆で花見に来たんだ。いいからこーりんも来いよ!ついでに台所から酒も拝借していくぜ。」
「待て、魔理沙!!」
慌てて魔理沙を追いかけるが魔理沙は既に扉を明けて行ってしまう。

 それは狂気の紅い桜だ。この桜を見てはいけない。桜の狂気に触れれば殺人の連鎖が起こってしまう。
そんな罪をあの幼気な少女に負わせてはならない。
「魔理沙っ!!」
浮かれた魔理沙を追うが間に合わない、惨劇の連鎖がもうすぐこの桜の下で始まる
それだけは止めなければならない。魔理沙を追って戸外へ出た。





 —————サアァッ
桜が満開に咲いてしまっていた。
店を覆い尽くさんばかりに桜は花を付け満開に鮮やかに色付いた花びらは
風に舞い空中を踊り、落ちた花弁が大地を空と同じ青色に染めていた。青色?
「………………は?」
目を疑った。青い桜花が頭上を埋め尽くし、霊夢達が花見の御座を楽しそうに引いている。
天に届かんとする枝を見渡すが白い花弁はもちろん、狂気の紅い花弁など一枚も見当たらない。
「ねぇ見て。本当に素敵な青い桜ですわ。」
遅れて店から出てきた八雲紫は笑顔で、本当に少女らしい笑顔でその様子を眺めている。
「こんな色の桜見たこと無いわよ、どうやったの?」と霊夢。
「何か面白い道具でも使ったのか?」とは魔理沙。
少し離れた所に西行寺幽々子とレミリア・スカーレットが見えた。
二人とも花見の料理が入っているだろう重箱を抱えている。
「おい、一体全体どうなっているんだ、君達は皆僕を騙し—」
「何を言ってるの?人聞きの悪い。」と幽々子。
「私達は紫に珍しい色の桜が見られると言われたに過ぎない。満開になるまでに桜の様子を
 見に行くだけで良いと言われたからそうしただけ。何がおかしい。」とレミリア。
「そうそう誰も嘘なんてついてないのです。」主犯の妖怪が再び語りかける。
「き、君達は一体何をしたんだ?何もしてないのにこうなる筈が無いだろう。」
「あらまだ分からないの、紫色から紅色を引くと何色?」

「紫から紅を引いたら……青色?」
「そう、つまりこの桜の下には何も埋まっていないのよ。分かった?」
「何も分からないが。」
「桜が人間の屍体から養分を得て咲かせるのが紅い花、無縁塚で罪を循環させる桜が紫の花、
 無縁塚は墓地だから土の下には当然屍体が埋まっています。
 屍体と罪を土壌にすれば紫の桜が咲き、屍体だけから紅い桜が咲く。だったら
 罪の意識は青色をしていると私は考えました。私は罪では無く、罪の意識だけが欲しかった。
 だからここには何も埋まっていないのです。あなたが頭の中で埋めた幻想の屍体以外には。」
「つまり屍体を見て見ぬふりした、いや屍体を見てもいない僕が抱えた罪の意識で
 この桜は青く染まったと?」
「そうよ、貴方が罪の意識を感じる必要なんて全く無いのにねぇ。貴方も案外人間臭いのね。」
唖然とした。僕が彼女らに怯え畏れる事も計算の内、それどころか無用の罪悪感を植えつけたのだ。
「…僕は今、君を嘲弄する言葉なら幾らでも出てきそうだよ。」
「謹んでお断り致しますわ。」
「それで君の罪の意識はどうなるんだ。」
「私の?どんな罪を犯したというのかしら。」
「僕を謀ったという罪の意識だ。」
「どうして?私はこんなに善い事をしたというのに。」
「はぁ!?」
「だって——
 皆こんなに楽しんでいるじゃない。」

 桜から視線を戻すと酒盛りの準備は既に整っていた。いつもと少しだけ違う宴会の始まりである。
「そんな所に突っ立ってどうしたんだよこーりん!」
御座を敷き、取り皿に料理を並べている魔理沙がこちらに手を振っている。
「そうそう、こんなに珍しくて鮮やかな桜ですから。」
隣の紫が僕の腕を勝手に引っ張っていく。
はぁ、まるで僕だけが自然を楽しめない馬鹿みたいじゃないか。
空いてる場所に座り、注がれた純米酒を空に掲げる。

 「青い桜に乾杯!!」



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