俺は神だ。
人は我を「変態的妄想をつかさどる神」と呼ぶ。
変態的欲望が一定以上に達した者の前に現れ、世界の均衡を保つのが仕事だ。
今日も「聖なるかな!聖なるかな!」と叫びながら股間を床に擦りつけていると、早速仕事の依頼が舞い込んだ。
「ちっ、仕方ねえなぁ!」
そうボヤキながらも俺は「聖なるかな!聖なるかな!」と叫びつつ股間を地面に擦りつけながら、迷える童貞のもとへと向かった。

基本的に俺の助けを求めている人間は童貞がほとんどだ。
その中でも、性欲が強い思春期で、女性に対してあらぬ幻想を抱いていたり、二次元に逃げ込む傾向が強い男子校生徒が多い。
これから救いに行く童貞もその一人だ。
ついでに俺も童貞だ。
「あひゃあ!」ビュルル
「・・・ふぅ」
過度に地面に擦りつけた陰部からは血と共に醜い液体が飛び出た。
これも、冷静に仕事をこなす為なので仕方がないことなのだ。

陰部から出た赤と白の液体を拭き取りながらも走っていると、いつの間にか童貞の家に着いていた。
俺は2階の窓から童貞の部屋に入り込み、こう叫んだ。
「いつもシコシコあなたの隣に這い寄る混沌、モクーリ参上!」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ・・・ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「お、おい落ちつけ!ほ、掘るぞ!」
童貞は叫びながら、部屋中に精液をまき散らしていた。それはまるでスプリンクラーだった。
神として人間を二次元に連れて行ったこともある俺だが、ここまで極限に達した人間は見たことが無かった。
コイツは、ホンモノのキ〇ガイだ。
「ぬ?貴様はだれだあああああああああああああああああああ!!!」
「お、俺は下栗だ!そんなことよりアセリアやろうぜ!」
「とっくにプレイ済みじゃああああああああああああああああああああ!」
「そ、それは悪かった・・・。畜生、俺はどうすればいいんだ」
考えている間にも部屋は精液で汚れていく。どうにかしてあれを止めなければ・・・
そうだ!これしかない!
「おい、童貞!」
「童貞って言うなあああああああああああああああああ!掘るぞおおおおおおおおおおおおおお!」
「望むところだ!」
ズブッ
「ひぎゃああああああああああああああああああああああああああ」
俺は奴の肉棒からあふれ出る液体を、俺のケツ穴で受け止めた。これ以外に方法はなかった。
「らめええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……」

無限の時が流れたかと思った。
いつの間にか、童貞の射精は終わっていた。
アレは夢なのかとも思ったが、腫れあがったケツ穴の感触と腹にたまった異物感でそれは現実であったと分かった。
「もう、俺は神なんかじゃねえ…。穢れた人間だ…」
下栗はそう呟いて、その場をそっと離れた。
神は死んだ。


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