真っ赤なお鼻のトナカイさんは、いつもみんなの笑いもの。
みなさん、またクリスマスの時期がやってきましたね。

トナカイさんとサンタさんが結ばれてから1年が経ちました。
クリスマスイヴの夜以外の日、トナカイさんは大井競馬場、サンタさんは老人ホームに拘束されています。
そう、会えるのはイヴの夜だけ。サンタさんとトナカイさん、意外と遠距離恋愛なのです。
それはまるで織姫と彦星のよう。純愛ですね。
美男美女とは対照的に、その内実はジジイとケモノですけれど。

お気づきですか?
実はトナカイさんとサンタさん、1年ぶりの再会なのです。
さて、そんな1年ぶりのクリスマス、二人は何をしているのでしょう?

「暗い夜道はぴかぴかのお前の鼻が役に立つのさ」
「ヒヒィン!サンタさん、は、恥ずかしいよう///」
「夜道でてかてかと鼻を光らせて、誘ってるんだろう? え?」
野外プレイでした。

「サンタさん、前よりも激しいっ…ヒヒィンッ///」
トナカイさんもなんだかんだ言ってあの夜が忘れられなかったのでしょう。
今は自分から積極的に腰を振っています。
なお、ケモノなので体位はバックです。
正常位だとツノが刺さっちゃいますからね。

「この日のために溜めてきたからね! 精液でホワイトクリスマスにしようじゃないか!」
サンタさん、去年と言っていることが同じです。流石はもうろくジジイ。
実はここまでの流れ、前回とまったく同じです。流石はノータリンの著者。

人気のない道を選んだとはいえ、今夜はクリスマス。
そういう場所でコトに及ぶカップルは数知れず。
トナカイさんが昇天するかと思われた間際、そのようなカップルの所為で邪魔が入りました。

「トナカイさん、場所を変えようか」
サンタさん、バックでつながったままそりに乗りこみます。
「さあ、イけるところまでイってしまおうかトナカイさん!」
「ヒヒィン! 飛んじゃう!僕飛んじゃうううっ!」
そうして二人は空へと舞いあがるのでした。


ある程度の高さに達するとソリも上昇を止めました。
サンタさんの煙突も、ある程度の角度で反りをやめました。
サンタさん、また急に真顔です。
「トナカイさん、私はもう長くないよ」
サンタさんはそうこぼしました。
「サンタさん、嘘でしょう? まだ、まだ僕はサンタさんとお仕事したいですよ!」
「トナカイさん、そうもいかないんだよ。もう、さよならだ」
サンタさんの顔からは生気が消えていくかのようでした。
「サンタさん、だめですよサンタさん!いっちゃ嫌ですよ! ねえ!」


「うっ」
精気が失われるサンタさん。
「サンタさんがイっちゃった……」
「やはり私ももう長くはないな」

サンタさんは早漏でした。


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