6位 PRRLを見てください / EAT 1点
・ふざけるな!!
・長い.そんなにいいのか
・最近のアニメは3話で切られるから大変だよね
・魅力を伝えるのは難しいけれど、この作品を読んで「きっと面白いな」と思わされた。魅力が伝わり過ぎて、見なくても満足しかけてしまったけど……
・駄作だけど投稿するのに意義があるから・・・ようつべで無料配信中なので見てね


5位 幸の形 / EAT 9点
・これはいいジジイだぜ。やっぱジジイがいいと深みが出るわ
・幸せはきっとそんなだいそれたものじゃないんだろうなあ
・良い雰囲気。周りの人と話して価値観を形成していくことの暖かさを感じる。
・久々の投稿。実執筆時間は短めだけど内容には満足。説明をどれだけしないかを挑戦した。
[あとがき]
どうも、今回は2作(1作)出した雪男です
それぞれについてあとがき書けって言われたし適当に書きます。
1、幸の形
まぁ幸せとは?という問答と水面の月を飲み干すシーンが思いついたのでそれを絡めて短編まとまらないかなって考えてたら何とかなった作品
最初はナイーブな少年にしようとしたんだけど筆が進まなくなったので女の子に
設定そのものは本文以上のものはフワッとしか作ってないけど、何とかかんとか登場人物に歴史を感じさせるような描写を入れようとはした
それが成功してるかは分からんけどまぁキャラの台詞に多少説得力が生まれてたら嬉しいかなって

オチは全く決めてなかったけどノリで書いた
まぁふわっとしたプロットの割にはまとまったので個人的には悪くは無いかなと自負してる
実執筆時間は8時間くらい、プロット構想は2ヶ月位の難産作品

2、PRRLを見てください
YouTubeでプリティーリズムレインボーライブが公式から視聴出来るので、ぜひよろしくお願いします



何が面白いのかを考える作業は楽しかったけど文章にする作業は面白くなかった(小並感)
実執筆時間は4時間、構想期間は勤務中の現実逃避の時間に等しい


酷い文章も出したけどまたぼちぼち書いていきますのでよろしくお願いします


4位 Real Face / Lambda 10点
・久々に森博嗣を読みたくなりました
・オチが小難しかった。
・文章の独特さに引き込まれるものがある。人類の終末について語り合えるのはいい友人。
・鈴木が男なのか女なのか、それが問題だ!!!!
[あとがき]
こんばんは.
今回書いたのはネタの供養が目的です.といっても考えてたのは次のふたつだけ.
* 統計を使って必死に反論をする女の子ってかわいいんじゃないか
* 四次元積層メモリ及び未来の情報を利用するコンピュータ
twitterで呟いたこともあったので一発で誰が書いたかわかった人もいるんじゃないでしょうか.
前者は,甘利俊一『情報理論』の最初の第1章を読んでいて四五年前に思いついたネタです(結局それから統計をほとんど勉強しないままだったので形にはなりませんでしたが)ので,興味がある方はぜひ.事前知識もいりません.名著です.わたしが大学で学んで感動したアイディアというのは幾つかあります.そのうちの一つが「情報量」のアイディアです.一見情報量というとらえどころのなさそうな,定量的に議論するのが難しそうな概念を情報量の加法性(関係のない2つの情報をまとめて,「AかつBが起きた」と聞いても,「Aが起きた」と「Bが起きた」と分けて聞いても得られる情報量は等しいという性質)から鮮やかに導く第一章は圧巻です.
後者は会社の研修中に思いついたSFに使えそうなネタです.ハードSFで世界の説明で使える小ネタになるんじゃないかと思います.メインになるかは知らん.そういうの書く人は是非使ってやってください.こういうものが好きな人は,グレッグ・イーガン,テッド・チャン,円城塔の短篇小説がおすすめです.グレッグ・イーガンはこういうガチガチのSF,テッド・チャンはややファンタジーっぽさも交えたSF,円城塔は言葉遊び,論理の面白さにも重きをおいたSFといった印象です.円城塔は『Self-Reference Engine』などハヤカワのようなSFを出す出版社からだした本がおすすめです.新潮・文春などの文芸っぽい出版社からの作品はあんまりおすすめしません.それはそれとしてみんな東芝メモリのSSDとメモリーカードを買ってくれよな!!
終末論法はおまけです.面白い理屈だと思いませんか?これを知ってからというものの色んな人に聞いてみているんですが,みんなこれに違和感を覚えるものの,決定的な反論をしてくれた人はいません.本当は統計と絡めたかったんですが,思いつきませんでした.

先程,大学で感動したアイディアがいくつかあるという話をしました.
「情報量」以外に感動したアイディアとしてぱっと思いつくのは,
* エクストロイドCVT(日産の無段階変速機)
* フーリエ変換(時間領域と周波数領域の変換)
* 様相実在論
でしょうか.後ろ2つはシリコンにも使えないかと考えたことがあります(まあフーリエ変換の解説記事を書くか,無理やり異世界転生させてメタフィクションとしてキャラクタに様相実在論を語らせるかしか思いつかなかったんですが).
CVTというのは歯車を使った通常の離散的な変速機と異なり,連続的な変速を行うことのできる機構で伸び縮みする金属ベルトなどで実現されるのですが,エクストロイドCVTはディスクとパワーローラと特殊なオイルを使って実現されています.この特殊なオイルというのも面白く,通常時は潤滑油として働くものの圧力をかけると摩擦係数が大きくなり動力を伝えることができるという性質を持ちます.このCVTのために日産と出光が共同で開発したという話です.シンプルな機構といいこういう相反するような不思議な特性を持つオイルの開発エピソードといい「「エンジニアリング」」っぽくてよいなと思ったんですね.これだけの説明じゃ何も理解されないと思うけど.
フーリエ変換というのは数学科の人間にとってはf(x)をF(X)という別の関数に変換して,計算をしやすくするための道具という感覚なんだと思いますが,電気工学・電子工学においては,時間変化する関数f(t)をそれを構成する周波数成分の関数F(ω)に変換するものとして使われます.実は任意の関数はsin/cosの無限級数で表せます.ある関数をsin/cosの無限級数の形で表したらどの周波数の三角関数がどれほどの割合で含まれているか(つまり係数)というのを表す関数F(ω)に変換するのがフーリエ変換なのです.例えば,ある音楽を鳴らしたときのスピーカーの膜の変位をxとしてx = f(t)という関数を考えるとフーリエ変換して得られたF(ω)は,どの周波数の音がどれほど含まれているか,ということを示すわけです.他にも毎日の平均気温のデータが数十億年分あったとすると,これをフーリエ変換するとおよそ365日を周期とする成分が大きい値を示すはずですし,数十万年周期で氷河期とかがくるというなら数十万年周期の成分もまた大きくなるはずです.経済のデータが有れば,キチン循環,ジュグラー循環,クズネッツの波,コンドラチェフの波の主張する周期の成分が多く含まれていることがわかるかもしれません.こういう風になかなか使い出のある面白い道具がフーリエ変換であります.数学的には変換すると微分方程式が解きやすい形になり,それを解いて逆変換することで,もとの方程式の解が簡単に得られるというありがたみもあります(似たような変換であるラプラス変換もしばしば使われる).
- 2/pi/1*sin(1*x)- 2/pi/3*sin(3*x)- 2/pi/5*sin(5*x)- 2/pi/7*sin(7*x)- 2/pi/9*sin(9*x)- 2/pi/11*sin(11*x)- 2/pi/13*sin(13*x)- 2/pi/15*sin(15*x)- 2/pi/17*sin(17*x)- 2/pi/19*sin(19*x)- 2/pi/21*sin(21*x)- 2/pi/23*sin(23*x)- 2/pi/25*sin(25*x)- 2/pi/27*sin(27*x)- 2/pi/29*sin(29*x)- 2/pi/31*sin(31*x)- 2/pi/33*sin(33*x)- 2/pi/35*sin(35*x)- 2/pi/37*sin(37*x)- 2/pi/39*sin(39*x)
この上の級数を一項ずつ増やしてGoogleの検索フォームに入力すると方形波に近づいていく事がわかるんじゃないかと思います(久しぶりに手でフーリエ級数展開の計算しました).
二次元のフーリエ変換もありえて画像圧縮に使われているのですが, https://www.slideshare.net/ginrou799/ss-46355460  の60ページから80ページくらいの下の方を見ながらぽちぽちページを捲っていくと周波数成分に分けられたものを足し合わせていくと複雑な画像になるのがわかります.
フーリエ変換についてはこれくらいにしましょう.
本題は様相実在論であります.
「様相」というのはものの在り方のことです.在り方というのは「必然的に」そうであるか,「偶然」そうであるということです.
ある事実が必然的にそうであるか偶然そうであるかというのは哲学的に重要な問いであります.
例えば命題Pと命題Qがどちらも成立しているならば「PかつQ」というのは「必然的に」成立する気がしますね.成立しない世界は考えづらいです.
一方,わたしが長崎生まれであることは「偶然」そうであるだけで「必然的に」そうであるわけではないでしょう.
では「重力定数が~~であること」は必然的にそうなのでしょうか.あるいは倫理的な問題とかを考えてもいいです.
哲学はやはり「必然的に」そうであることというのを探求するものなのでこの区別は重要なポイントになります.
さて,現代論理学の枠組みでこの様相というのを扱うためには現在「可能世界」という概念が用いられています.
「可能世界」というのはそのまま「あり得たかもしれない世界」の意味です.わたしが佐賀生まれであった可能世界,サンダースがアメリカ大統領である可能世界,地球に月が二個ある可能世界,などなど.
この可能世界を使うと様相概念が簡単に述語論理(一般の数学の証明で使う論理)に次のように還元することができます.
「Xが可能である」=「現実世界@に類似する諸可能世界のうち少なくとも1つでXが成立する」
「Xが必然である」=「現実世界@に類似する諸可能世界すべてでXが成立する」
どうでしょう? こうするとぐっとわかりやすくなったと思いませんか(「世界の類似性」という厄介な問題が生まれてしまいましたが…).
では,そもそも可能世界とは何でしょうか.これには幾つかの立場があります.
それらの立場は,存在する世界というのはこの現実世界ただひとつであり可能世界は様相概念などの簡単な理解のための虚構に過ぎないという現実主義と,他の可能世界も現実世界同様に存在し現実世界も可能世界の一つに過ぎないのだという可能主義の2つに分けられます.
そしてその可能主義のうち唯一有力な立場が様相実在論です.あらゆる論理的可能性が実現された可能世界が我々の現実世界と同様に存在する(ただそれらは現実世界と互いに因果関係を持たず,時空間も独立しており行き来することは当然できない)という過激な主張です.
これを真面目に主張している哲学者は提唱者であるDavid Lewisを始めとしたごく数人しかいないと言われています.
では,現実主義が正しいのかというとこれに対してもLewisらから強烈な反論がなされており,これはこれで問題を抱えているというのが実情です.
例えば,現実主義の最もナイーブな立場として自然主義という,可能世界というのは我々の心の中にある(あるいは言葉で表現された)フィクションに過ぎないという主張があります.妥当に見えます.しかしLewisらは可能世界というのは論理的なあらゆる可能性を実現していなければならない(使えない)が誰も考えたことのない可能世界というのは当然あるはずと反論しています.たしかに!
他にも様相主義,組み合せ主義など幾つかの立場がありますが,詳細は他に譲ります.
可能世界について知りたい人は三浦俊彦『可能世界の哲学』という本がおすすめです.文庫版が長らく絶版でしたが二年くらい前に復刊しました.

さて,更に話を進めて小説とそのキャラクターの話です.
ここからの話は三浦俊彦『虚構世界の実在論』で語られています.
キャラクターというのは実際存在しません.でも我々はついて語ることができる.不思議だと思いませんか.
「シャーロック・ホームズはベイカー街のどこそこに住んでいた」なんて命題は真である気がします.
言葉の意味というのは最も単純にはそれが指すものの集合として考えられます.「犬」というのは{我が家で飼っているポチ,隣の隣の家で飼っているタロウ,祖母の家で飼われていたシロ,野良犬1,野良犬2,……}という風に.
しかし,エリスは存在しません.では「エリス」=空集合{}でしょうか?
空集合は互いに等しいので「エリス」=「空を飛ぶ豚」ということになりますが,これは明らかにおかしくないでしょうか.
お察しの通り,この議論にも可能世界,様相実在論は使えます.小説世界というのを可能世界と考え,言葉の意味を示す集合の全体集合を全可能世界とすればよいのです.そうすれば「エリス」と「空を飛ぶ豚」はそれぞれ空集合ではなくなり互いに異なるものとすることができます(「空を飛ぶ豚」が存在する世界というのは論理的には十分可能ですよね).
虚構世界をある可能世界だと考える立場からすると最も自然な虚構世界が指すものは「現実世界に最も近い諸可能世界のうち,虚構作品中で提示される命題すべてを「かつ」でつないだ命題が成り立つ世界」となるでしょう.「現実世界に最も近い」という条件は,『三四郎』の中で北海道への言及がないからといって北海道が存在しない世界を考えるのが妥当かということを考えると必要と思われます.
この定義では虚構世界が指す世界は「一つ」か「複数」かという問題が曖昧であり,議論の余地があって面白いのですがここではおいておきましょう(この問題は,例えば李徴の血液型は何か一つに決まっているのか,あるいはどの血液型である可能性もあるのか,という議論に繋がります).
様相実在論を信じ,かつ虚構世界というのを可能世界で定義すると,対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースがどこかの可能世界に存在することになります.もちろんそれは物理的に隔絶していて,出会うことはできませんが,しかし我々が存在するのと同様に存在するのです.なかなか夢のある主張です.わたしは様相実在論者なのでこの立場をとっています.佐々木は存在するのです.

先述の『虚構世界の実在論』は虚構世界について二十くらいの学説を比較検討していますが,せっかくなのでここでも比較的ナイーブな学説と他の面白い学説の2つを紹介しておきましょう.
まず1つ,「豊太郎はドイツに留学した」という命題は実は「森鴎外が「豊太郎はドイツに留学した」と書いた」という命題を省略したものだと言う立場です.トンデモに陥らず理性的な学説に見えます.しかしこのような立場を取ると「ホームズは十八世紀のいかなる小説中のキャラクターより賢い」から「十八世紀のいかなる小説中の女性キャラもホームズほど賢くない」を論理的に導出できるか?という問題が発生します.いや直観的にはできるだろうと思ってしまいますが,実は新たに述語を導入するというのは論理にとってはなかなか難しい問題なのです.「信じる」という述語を例にとって考えると,ある人が「AかつAでない」ことはありえないと信じながら,「A」「Aでない」ことを信じるということはありえます.ある男が奥さんを駅に迎えに行こうと思ってオートロックの錠付きの家を出る時に,家に帰ると奥さんが中から開けてくれるから鍵を持たずに家を出て良いと判断するということは考えられるでしょう.この時男は「妻が家にいてかつ家にいないこと」はありえないと信じながら「妻が家にいる」「妻が家にいない」を同時に信じているわけです.この手の述語としては他に「知っている」などがよく議論されますが,「書かれている」も同様の問題を引き起こすでしょう.これを解決するのはなかなか容易ではありません.
もう一つ,マイノング主義という学説があります.これもまた存在しないものが「ある」と主張する不思議な説です.我々が「ペガサス」に言及できるのは存在しなくても言及できる対象としては「ある」からなのだというのがマイノング主義です.この世界は存在するものだけから構成されるわけではなく,存在しないものも世界の構成に寄与しているのだというのです.この議論から面白い帰結が得られます.マイノング主義者たちは,不可能・不完全・論理的に閉じていない対象が存在すると主張します.不可能というのは「丸い四角」のような矛盾しているもの,不完全とは「空を飛ぶ豚」は「北アメリカに分布する」という性質もその否定も持たないというようにある性質の肯定も否定も成り立たないこと,論理的に閉じていないとは「黄金の山」が「黄金でありかつ山である性質」を持たないということを指します.もちろん存在する対象は可能で完全で論理的に閉じています.
マイノング主義も突飛な主張でありますがなかなか論理的に構築された理論であり,欠点を見つけるのは容易ではありません.『虚構世界の実在論』で指摘されているわかりやすい欠点は群衆に関するものです.マイノング主義によると作品中に群衆としてしか描かれなかった群衆は群衆としてしか扱えず,それを構成する個々人を区別することはできません.群衆としてあるだけなのです.
様相実在論では群衆は個々人として区別できます.様相実在論最高!一番好きな哲学説です.

ほんとはキャラクターの設定とかももうちょっと考えてて小説に仕立て上げるつもりだったのだという言い訳をする予定だったんですが筆が滑って書きすぎてしまったので終わり.サヨナラ!


3位 熱帯夜 / 淫卵 11点(ACE1)
・酷かった(小並感)
・中盤以降がヤバすぎるので目立たないですけど、銭湯の中でおしっこするのもだいぶキてますよね
・色んな意味でギリギリ。第3回にも疲れマラってワードがあったけど、好きなのかな……?
・ハイポーションってこれのことだったのか!
[あとがき]
医者になる人も少なくないこのシリコン界隈の皆さんへ教訓となる作品となりたい、その一心で今回の作品を書き上げました。
嘘です。

今回はホモ医者の話でしたが、先日、歯医者が女性患者の口の中に性器を突っ込んだというニュースがあって笑いました。
https://www.fnn.jp/posts/2019060500000014UHB
医者が60歳なのと、自分の病院ではなく「勤務」している病院での堂々たる犯行であることが非常に興味深いですね。
あと、20代の女性患者が顔に布を載せられていて気が付かなかったということで、この子はおちんちんをしゃぶったことがないのかな、という想像が出来てしまうのもポイントが高いです(気づかなかった事実を後程知らされた彼女の心境を慮ると同情しますが)。


2位 Stormbringer / Mr.SPERMA 14点(ACE2)
・狂騒が伝わってくる
・もう少し暴れるのを見たかったなぁ。ギターを武器として使わないのはミュージシャンとして偉いと思った(こなみ)
・かっこいいを突き詰めた熱い作品。こういうのかなり好き。技術とかも大事だけど、読者を惹きつけるのはこんな風にエネルギーに満ちたものだと思う。
[あとがき]
期間中、アイデアが浮かんでは消え(断念)を繰り返し、ようやく漕ぎつけた作品です。
お題の『ギリギリ』の解釈としては、『タイムリミット直前』というもっともストレートでひねりのないものになりました。
最近は「いやこれおもしれーのかな、つまんねーんじゃねーかな」と迷いながら書くことが多かったのですが、今回は久しぶりに最初から最後まで楽しく執筆ができて良かったです。
ダラダラと進めたくなかったので冗長な表現を避けたり、不要と思われる描写をカットしたりと工夫しましたが、読み返してみるとちょっと急ぎすぎてますね。もう少しテンポに余裕をもたせるべきでした。なかなか難しいもんです。

ちなみに、作中で言ってる漫画のヒーローの台詞というのは、キン肉マンソルジャーの「オレはあんたの子供を助けようと思って助けたんじゃない。ただ卑劣なやつがゆるせんだけだ」という台詞です。
その直後の『正義の味方じゃなくて弱い者の味方』というのは世紀末リーダー伝たけしのゴン蔵が元ネタです。負け犬に勇気を与えるのがロックスターだと思うのでこの表現を使いました。


1位 唯一の贈り物 / xnu!7 20点(ACE4)
・こういうのに最近弱いです、すっきりしんみり。
・私は割とこの兄みたいな性格をしているので勝手にギクリと来ました
・切実な重さがある
・シビアで、リアル
[あとがき]
 1年半ぶりに小説を書きました。こんにちはxnu!7です。読んでくれてありがとう。
 
 頭は使わないと腐るとはよく言うもので、全く作品を出さないと、アイデアの練り方すら忘れてしまいますね。
 あれこれ考えられるいいお題なのに、全然ネタが浮かびませんでした。
 とりあえず何か書き始めて、その後「ギリギリ」にテーマを寄せるという変則的な書き方をしましたが、その割には綺麗に纏まったのではないかと思います。
 短いから10回くらい校正できましたし。締め切りが延びたから出来たことですけど……
 
 心残りがあるとすれば、出来れば父親視点も描写したかったですね。
 娘を愛しているからこそ、自分のために娘が日々やつれていくのが、痛みより辛い。でも病の身だから、何もしてあげられない。
 ある時ついに娘が弱音を吐き、寝たきりの自分にもようやく彼女のためにしてあげられる事が出来た。想像もつかないほどの辛さが伴うけれど……
 そんな「唯一の贈り物」は、愛と思いやりと贖罪と苦しみと、そういったものが色々混ざりあった、言葉では表せないものです。

 ーーそんな感じで、誰も幸せになれない不条理と、その中でも思いやりで支え合って一歩ずつ進んでいく様を書きたかったのですが、流石に力不足でした。いつかしっかり書き直したいですね。  
 
 次はもうちょっと明るい作品を書きたいですね。それでは。
 


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